nujabes....早すぎる....

hydeout productions



< Hydeout Productions から 緊急のお知らせ >
突然の、本当に突然の、悲しいお知らせをしなければなりません。
hydeout productions主宰nujabesは、2010年2月26日深夜
東京都港区内の首都高速を降りた地点で、突然、車の事故に遭遇し
救急車で渋谷区内の病院に搬送され、懸命の救命治療が施されましたが、
再びその心臓の鼓動を甦らせることなく、天空へと飛び立ちました。
36歳の誕生日を迎えたばかりの急逝でした。
葬儀は、nujabesの音楽とともに、家族だけの密葬として、しめやかに執り行われました。
ここに生前のご厚誼に深謝し、謹んでご通知申し上げます。
突然の訃報に接し、日一日と悲しみ、悔しさがさらに募っております。
nujabesがこれまで世に送り出した数々の楽曲は、音楽への深い愛情、
才能ある先駆者達への尊敬、自由な精神と独創性に溢れ、
聞く人の感情を揺るがすような最良の音楽の領域にまで高まっていたと思います。
彼は、自分の音楽を高めるために、自分自身の心と精神を極限まで昂揚させ、
ひとつひとつの音をやさしく紡ぎ、音楽の新しい地平をめざし、
日々懸命に努力を積み重ねておりました。




今から3年ぐらい前、街中でnujabesの「Luv(sic)Pt.2」をよく耳にする機会があり、
なんて雰囲気の良い音楽なんだろう、と思っていた頃
友人に音源を貰う機会があって、nujabesの音楽に触れることとなった。


Luv(sic)Pt.2」は、まるで春の暖かい太陽の光に包まれているような、
大好きな人と一緒にいるような安らぎを感じるような、
人生なんてなるようになるさ、という解放を感じさせるような、
そんな空気層を持ったサウンドで、
ただのヒップホップではない、ジャズや日本的要素を取り入れたその感性に一気に引き込まれ、
その後のマイフェイバリットの音楽の1つでした。


そんなnujabesの突然の訃報。
彼の音楽も、伝説と呼ばれるものになってしまうのか、と感じました。


人は長い時間の中で良くも悪くも変わっていってしまうもので、
その時を止めてしまうような、
こういった若くして命を落とすアーティストの作品は、
瞬間の美を永遠へと封じ込め、至高の芸術へと昇華する。


自分も昔、そういったものに憧れていたことが、正直ありました。
しかし、今考えれば、
36歳って.... 普通に早すぎるだろ.....


Luv(sic)Pt.3」は、自分の中でのnujabesフェイバリットであり、
自分が過去の人生で最も暗かった時期に聴き込んでいた音楽です。
なんだか、大雨の日に窓ガラスに滝のように流れ込む水を、
じっと見つめているかのような。
長い長い暗闇の森を、小さなスポット1つの灯で駆け抜けているような。。。。


なんだか色々な思いで、いっぱいになりました。